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「紙入れ」というお噺。

扇子ショップ大広のスタッフ 藤田です。

みなさまに少しでも扇子に興味を持っていただければと思い、箸休め程度の小噺を紹介していきますのでご拝見いただければと思います。


今回、おすすめするお噺は「紙入れ」というお噺。


貸本屋の新吉は出入り先のおかみさんに誘惑され、旦那の留守中にせまられていた。そんな時に今夜は帰らないと言っていた旦那がいきなりのご帰宅、慌てた新吉はおかみさんの計らいで辛うじて脱出に成功するが、旦那からもらった紙入れを、現場に忘れてきた事に気づく。しかも、紙入れの中にはおかみさん直筆の『遊びにいらっしゃい』という手紙が入っている――絶体絶命である。

夜も眠れず、焦った新吉は逃亡を決意するが、ともかく先方の様子を探ろうと、翌早朝再び旦那のところを訪れる。

出てきた旦那は何故か落ち着き払っている。変に思った新吉は、「他の家の出来事」と称して昨夜の出来事を語ってみるが、旦那はまるで無反応。ますます混乱した新吉が考え込んでいると、そこへ浮気相手のおかみさんが通りかかる。


さてさて、さーて
この後一体どうなるのでしょうか?? 

この紙入れの中で旦那さんが煙草吸う描写の中で扇子はキセルの代わりに
使われます。

そして、噺家さんによってはオチが変わるお噺なので聞き比べられるのも
おすすめです。

「紙入れ」で私のお勧めの噺家さんは
かつて笑点の司会を務められていらっしゃいました「桂 歌丸」さんでございます。

YouTubeなどでも見られますのでご興味あればご視聴いただければと思います。

たまには日本の伝統芸能を見られて、扇子を使って真似をされるのも一興ではないでしょうか。